LINE公式アカウントのCRMオプションとは?機能・活用例・料金・導入方法を解説
LINE公式アカウントに登場した「CRMオプション」とは?顧客情報の管理やセグメント配信、自動メッセージ配信など、主な機能や活用例、料金、申し込み条件をわかりやすく解説します。LINEで顧客管理システムの導入を検討している担当者必見です。
LINEを活用した顧客管理システムの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
CRMオプションとは?

LINE社サービス説明より
「CRMオプション」は、LINE公式アカウント上で顧客情報*1を管理し、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを可能にするLINE公式アカウントのオプション機能です。顧客の属性やステータスに合わせたメッセージ配信などを通して、顧客との継続的なつながり作りを実現します。
*1 別途規約で定められた範囲に基づきます。
*本機能は、CRMオプション利用者が取得・保有する顧客情報を、委託に基づき管理・活用できるよう支援するものです。
*取得・利用にあたっては、CRMオプション利用者側で必要な同意取得等を行う必要があります。
詳細は公式サイトをご確認ください。
https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/crm/
つまり、LINE公式アカウントで集めた友だち情報を管理・活用して、一人ひとりに合わせたコミュニケーションを行うための有料オプション機能です。
2026年6月に提供が開始された新しい機能で、LINE公式アカウントの管理画面上で、友だち情報の収集・管理からメッセージ配信までをまとめて行えるようになりました。
これまでは、顧客情報をExcelや別の顧客管理システムで管理したり、複数の外部ツールを組み合わせたりする必要がありました。CRMオプションを活用することで、LINEで集めた友だち情報をそのままメッセージ配信に活用し、友だち一人ひとりに合わせた情報発信がしやすくなります。
そもそもCRMとは?
CRMとは「Customer Relationship Management」の略で、日本語では「顧客関係管理」と呼ばれます。
顧客の基本情報や購入履歴、興味関心、問い合わせ内容などを管理・分析し、一人ひとりに合ったサービスや情報を提供することで、顧客との良好な関係を築くための考え方や仕組みです。
例えば、次のような取り組みがCRMに該当します。
●顧客の年齢や性別、居住地域などの属性情報を管理する
●商品の購入履歴やサービスの利用状況を把握する
●顧客の興味関心に合わせて情報を届ける
●誕生日や購入時期に合わせてクーポンを配信する
●顧客との継続的なコミュニケーションを図る
こうした顧客管理の仕組みをLINE公式アカウント上で実現できるのが、CRMオプションです。
LINE公式アカウントの標準機能とCRMオプションの違い
LINE公式アカウントの標準機能でも、友だちの性別・年代・地域などの属性をもとに、ある程度のセグメント配信が可能です。
しかし、顧客一人ひとりの趣味嗜好や行動履歴まで把握し、それに合わせて情報を届けるには限界があります。
CRMオプションを追加すると、アンケートなどで取得した顧客情報を蓄積・管理し、より細かな条件で配信を出し分けられるようになります。
| 項目 | 標準機能 | CRMオプション |
| 友だち情報の管理 | 性別・年代・地域など | 性別、年代、地域など加え 趣味嗜好・購入履歴・来店状況など |
| アンケート・情報収集 | 利用不可 ※2026年12月リサーチ機能の提供終了 | フォームでアンケート作成、 回答内容を顧客情報として活用可 |
| 友だちの分類 | 性別・年代・地域など | タグ・アンケート回答・顧客情報など |
| 配信の出し分け | 性別・年代・地域など | お気に入り商品・興味関心・誕生日・来店状況など |
| 自動配信 | あいさつメッセージ・ステップ配信など | アンケート回答・タグ・誕生日などをきっかけに配信 |
| 友だちとのコミュニケーション | ・一斉配信 ・基本的なチャット タグ付与最大5個まで トーク履歴半年が期限 | ・友だち情報に合わせたセグメント配信 ・Chat Proを利用可能 タグ付与最大300個/最大30個/友だち1人 過去のトーク履歴も確認可能 |
CRMオプションの主な機能と活用例
CRMオプションには、顧客情報の管理や収集、メッセージ配信の最適化を実現する機能が備わっています。主な機能は次の5つです。
1. ユーザーリスト|友だち情報を一元管理

ユーザーリストは、友だち一人ひとりの友だち情報を管理できる機能です。友だち追加時に取得した情報やアンケートの回答内容、メモなどを友だちごとに紐づけて管理できます。
例えば、次のような情報を蓄積できます。
●氏名や性別、生年月日
●居住地域や職業
●興味関心や悩み
●商品・サービスの利用状況
●友だちごとのメモや対応履歴
ユーザー情報を一元管理することで、友だちの特徴やニーズを把握しやすくなります。
2. フォーム|アンケートで友だち情報を収集

フォームは、アンケートを通じて友だちの属性や興味関心、悩みなどを収集できる機能です。
回答内容は友だち情報に反映でき、回答に応じてタグを自動付与したり、友だち情報を更新したりできます。
例えば、次のようなアンケートを実施できます。
●興味のある商品ジャンルは?
●どの店舗をよく利用しますか?
●現在抱えている悩みは?
●希望するサービスやメニューは?
アンケートの回答を友だち情報として蓄積することで、その後のセグメント配信にも活用できます。
3. ユーザーリスト配信|友だちごとに配信内容を最適化
友だちA
ex.好きな商品
友だちB
ex.好きな商品
友だちC
ex.好きな商品
ユーザーリスト配信は、友だちの属性やタグなどを条件に、配信対象を絞り込める機能です。
従来の一斉配信では、すべての友だちに同じ情報を届けることが基本でした。しかし、友だちによって興味のある商品や必要としている情報は異なります。
ユーザーリスト配信を活用すれば、友だちの情報に合わせて配信対象を設定でき、より精度の高いセグメント配信が可能になります。
4. オートメーション|条件に応じたメッセージを自動配信

オートメーションは、あらかじめ設定した条件やイベントをきっかけに、メッセージを自動配信できる機能です。
アンケートへの回答や誕生日、タグの付与などをきっかけに配信を設定できます。配信対象を毎回手動で抽出する必要がなくなるため、運用担当者の負担軽減にもつながります。
5. チャットProオプション|顧客対応を効率化
CRMオプションには、チャット機能を拡張する「チャットProオプション」も含まれています。
チャットProオプションでは、チャットの保存データや管理機能などが拡張され、友だちとのやり取りをより効率的に管理できます。
友だち情報の管理だけでなく、日々の問い合わせ対応や個別コミュニケーションも強化できる点が特徴です。
CRMオプションの業種別活用例
CRMオプションは、友だちの属性や興味関心に合わせて情報を届けられるため、さまざまな業種で活用できます。ここでは、具体的な業種別の活用例を紹介します。
小売・アパレル
顧客の性別や年齢、興味のある商品ジャンルなどを管理し、好みに合わせた商品情報やキャンペーンを配信できます。
例えば、誕生日を登録している顧客に誕生日クーポンを自動配信したり、特定の商品ジャンルに興味がある顧客に新着商品を案内したりできます。
飲食・食品販売
好きな食材や商品ジャンル、よく利用する店舗などをアンケートで取得し、顧客の好みに合わせた情報を届けられます。
例えば、野菜が好きな顧客には旬の野菜や関連商品の情報を、お弁当に関心がある顧客には新メニューや限定商品の情報を配信するといった活用が考えられます。
美容室・エステ・整体院
顧客の悩みや希望する施術内容、利用状況などを管理し、それぞれに合ったサービスを案内できます。
例えば、肩こりに悩んでいる顧客には関連する施術メニューを紹介したり、来店後のフォローアップを自動配信したりすることで、継続的な来店を促せます。
不動産・住宅
希望するエリアや物件種別、予算などの条件を取得し、顧客の希望に合った物件情報を配信できます。
例えば、新宿エリアの中古マンションを希望する顧客に対して、条件に合う新着物件情報を届けるといった活用が可能です。
学習塾・習い事
受講している講座や学習状況、苦手科目などを管理し、生徒や保護者に必要な情報を届けられます。
例えば、苦手科目に合わせた学習情報や、受講講座に関連するお知らせを配信することで、個々のニーズに応じたコミュニケーションができます。
このように、CRMオプションは単なる顧客情報の管理にとどまらず、顧客のニーズを把握し、その情報を日々の販促や顧客対応に活かせる仕組みです。
CRMオプションの料金・契約プラン
CRMオプションは、LINE公式アカウントに追加して利用する有料オプションです。2026年10月時点の基本料金は、以下のとおりです。CRMオプションの月額料金には、月額3,000円のチャットProオプションが含まれています。

まとめ|LINE公式アカウントの顧客管理を強化
LINE公式アカウントのCRMオプションは、友だち情報の収集・管理から、属性や興味関心に合わせたメッセージ配信までを一元的に行える有料オプションです。
しかし、LINEで活用できる顧客管理システム(ツール)は、CRMオプション以外にもさまざまな種類があります。自社の目的や運用体制に合ったツールを選ぶことで、LINE公式アカウントの顧客管理や配信機能をさらに充実させ、より効果的な運用につなげることができます。
ブレイクスルーでは、LINEヤフー株式会社の認定パートナーとして、LINE公式アカウントの運用支援を行っています。LINE拡張ツール「Poster」をはじめ、さまざまな拡張ツールを活用した導入・運用サポートも可能です。
「CRMオプションについて詳しく知りたい」「自社に合った顧客管理システムを知りたい」「LINEの運用をもっと効率化したい」など、お悩みやご相談がありましたら、お問い合わせフォームまたはLINE公式アカウント「ライマニ」よりお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. CRMオプションとは何ですか?
LINE公式アカウント上で友だち情報を管理し、属性や興味関心に合わせたメッセージ配信などを実現する有料オプション機能です。
Q. CRMオプションの料金はいくらですか?
CRMオプションは月額5,000円(税別)です。チャットProオプションの利用料金も含まれています。任意で初期サポートを20,000円(税別)で追加できます。
Q. LINE公式アカウントの無料プランでも利用できますか?
はい。LINE公式アカウントのコミュニケーションプランでも利用できます。ただし、認証済みアカウントであること、ビジネスマネージャーが連携かつ認証審査が完了されている必要があります。
Q. 友だち数に制限はありますか?
はい。申し込み時点で友だち数が10万人未満のアカウントが対象です。申し込み時に条件を満たしていれば、契約後に10万人を超えても継続利用できます。
Q. CRMオプションに複数のLINE公式アカウントを紐づけられますか?
いいえ。CRMオプションはLINE公式アカウント1つのみに紐づけてご利用いただくことが可能です。
Q. CRMオプションはスマートフォンから利用できますか?
現時点ではWeb版管理画面(PC)のみで購入・利用できます。スマートフォンの管理アプリでは利用できません。
Q. CRMオプションを利用するには専門的な知識が必要ですか?
基本的な設定や運用は管理画面から行えます。また、初期設定に不安がある場合は、任意の初期サポートを利用することもできます。

